マイニングのためのハードウェア

最近のアルトコイン高騰でマイニングを始めようと考える方も多いかもしれません。私の職場でもマイニングを検討している人がいて色々質問を受けているうちに「これもブログのネタかも」と思い、この記事を書いています。

1.CPU
 正直CPUは何でも良いです。ただし2コア無いとWindows環境では厳しいです。また、最新世代のCPUを使用する場合はマザーボードが対応しているかどうかの確認は必要になります。
Ryzenを使用する場合はWindows環境では比較的容易にCPUマイニングができるのでRyzenをチョイスするというのも手です。
<まとめ>
 1.CPUマイニングをしない場合:2コア以上のCPU
 2.CPUマイニングをする場合:AMD Ryzenシリーズ
2.マザーボード
 昨年以降、マイニング用と称するマザーボードが数多く発売されました。PCIe x1スロットを多数装備するマザーボードもあります。ここでついついそういったマザーボードを購入したくなるかもしれませんがWindowsをOSとして使用する場合、GPUは8個までしか認識しないので注意が必要です。
<まとめ>
 1.Windowsを使用する場合:PCIeは8個以下
 2.Linux(ethos)を使用する場合:PCIeは9個以上でもOK
近頃はマイニング用と言われるマザーボードは品薄になっているようなので 、マイニング用以外のマザーボードでPCIeを6スロット装備するマザーボードを探すのも手です。AMD Socket AM3+で990FXチップセットのマザーボードでは6スロット装備のものが中古で出回っています。
3.メモリ
 メモリは4GBあれば十分です。使用予定のCPUやマザーボードが対応する規格のメモリを用意しましょう。古めのマザーボードだとDDR3対応のメモリになり安価に入手可能です。
<まとめ>
 メモリは4GBあれば良い
4.電源
 電源はワット数や80+認定にこだわる記事が多いですが、個人的には6枚以上のGPUを搭載する場合は複数電源が必要では無いかと考えています。そのため、あまりハイスペックな電源を買っても初期投資が増えるばかりで効率が良いとはいえません。
<まとめ>
 1.電源の能力ギリギリに構成したい:ハイスペック電源(1000W以上、80+ Gold以上)

あと、電源の重要なポイントはPCIe補助電源が何本(何コネクタ)出ているかというものがあります。これは使用可能なGPU数に影響を与えるので事前によく調べておきましょう。足りない場合はPCIe補助電源分岐ケーブルというものもありますが、ケーブルへの負荷を考えるとあまり多用するものでは無いと思います。

 さらに、電源周りのパーツとしては以下のものが必要になる場合があります。
(画像をクリックするとアマゾンの商品ページに行きます)
 1.電源スイッチ:既製品のフレームやケースを使用しない場合は必須

 2.電源連動ケーブル:複数のATX電源を使用する場合はこれか3.が必要

 3.電源検証ボード:複数のATX電源を使用する場合はこれか2.が必要

5.ストレージ

これは環境によってはっきり異なります。Windows環境ではHDDも選択肢に入りますが24時間365日連続稼働させることを考えると発熱、消費電力、耐久性の面からHDDはお奨めできません。

<まとめ>

1.Windows環境:120GB SSD

2.ethos環境:USB3.0 メモリ 16GB (要件は8GBだが念のため)

6.GPU
 私の個人的な経験ではGeforceしか語れません。よってGeforeceの中で何が良いかということを述べます。マイニング環境ごとのハッシュレートや消費電力についてはこちらをご覧ください。
<まとめ>
1.GTX1070:ワットパフォーマンスが一番良い(イチオシ)
2.GTX1060:初期投資額、消費電力を抑えることができる(セカンドチョイス)
3.GTX1070 Ti:能力的にはGTX1070とさほど変わらず価格は1万円以上高い
4.GTX1080:ハッシュレートでGTX1070に負ける場合がある。消費電力、初期費用が高い
また、電源のところでも述べましたがPCIe補助電源の必要コネクタ数とピン数は要確認です。
1070以上ではものによってはコネクタが2つ必要なケースがあります。1050Tiでも補助電源が必要な場合とそうでない場合があります。
7.ライザーカード

これもマイナーを悩ますパーツです。個人的な経験で述べるとアマゾンで1個単位の購入が一番良いと思います。アマゾンでは不良品は返品できるのですが5個セットなどの場合全て送り返す必要があります(業者によっては不良品のみ交換のケースもあるようです)。1個単位だと不良品のみ送り返せば良いことになります。

電源供給方法等でライザーは4種類ほどあります。

1.ペリフェラル4ピン

2.SATAケーブル

3.PCIe用6ピン

4.電源供給用コネクタ無し(いわゆるきしめん)

規格的に一番安全なのは3です。1や2や4は過負荷で燃えることがあるようです。
1や2を使用する場合は電源からのケーブル1本につき2コネクタまでが望ましい(それでも若干不安)と言われています。

私は1を1個、2を11個使用していますが今のところノートラブルです。これはSATA電源ケーブル1本につき2コネクタを厳守していること、GPUを常にPL65%前後で運用していることと関連があるのかもしれません。

これは私が11個購入したもの。

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