2018年10月以来Amazon music unlimitedを使用しています。特に不満もなく使用していますが、9月にAmazon music HDがリリースされたので試しに使ってみることにします。一応手元にはgoogle play 対応のDAPであるXDP-300Rがあるので違いが判るはず...
Amazon music HDはハイレゾクオリティのミュージックサブスクリプション(定額制配信)サービスです。実際には対象の音源に依存するのですべての楽曲がハイレゾというわけではないです。新たに使用できる楽曲データはクオリティ別に3種類存在します。
Ultra HD:いわゆるハイレゾ音源 ーーー 数百万曲
HD:CD品質(CD音源を非可逆圧縮で聴くイメージ) --- 6500万曲
SD:標準品質(従来のAmazon musicデータ。320kbps)
下図を見てもらえるとわかりますがハイレゾの数は現時点では必ずしも多くありません。曲の発表年度が古かったりするとHDにすらなりません。
切替はいたって簡単です。
スマホアプリの「設定」ーアカウントの以下の画面で切り替えます。
注意すべきは既存会員の試用期間は30日間ということです。ネットの広告では90日間となっていますが、これはあくまでも新規会員獲得のためのキャンペーンと考えるべきです。
さて、せっかくアカウントを切り替えたので楽曲データをダウンロードしたいところですが、焦らずに以下の設定をします。
(1)ダウンロード設定
ダウンロード設定は「再生可能な最高品質(HD・Ultra HD)」にします。これにしないとせっかくUltra HD対応の楽曲でもSD品質でダウンロードしてしまいます。
(2)保存先
HDやUltra HDのデータ容量は莫大なので保存先をSDカードにするのが無難です。
(以下はAmazonのヘルプの記載の抜粋。3分半の楽曲のデータ容量の目安)
- SD(ロッシー圧縮):9MB
- HD(ロスレス、44.1 kHzサンプルレート):51MB
- Ultra HD(ロスレス、最大192 kHzサンプルレート):153MB
ダウンロード設定を正しくしていないと下図のように「Ultra HD」の前「!」が表示されます。
Ultra HD品質の再生には制限事項があります。特にandroidはOSの仕様上、素の状態でUltra HD品質の楽曲ファイルをそのスペック通りに再生することはできません。。私も手持ちのXDP-300Rで色々試しましたが24bit/48Khzが限界でした。この点はandroidベースのDAPでUltra HDを再生しようとする場合は注意が必要です。ただ、Ultra HDの楽曲ファイルはハイレゾが際立つようなマスタリングがなされているようで、24bit/48khzでもSD品質よりははるかに高音質に感じます。
端末の性能として24bit/48Khzと表示されてしまう。
これまでのSDでも特に不満は無かったのですが(あら探しをすれば別です)、やはりHDを聴くと違いがわかってしまいます。SDではハイハットが微妙につぶれたり、音場が狭く感じたりする場面があるのですがHDではそういうことがありません。簡単に言うとCDをALACやFLACで取り込んだときとMP3で取り込んだときの違いと同じです。
かといって「即本契約か?」と言われると躊躇します。それは以下の点に由来します。
(1)料金
元のAmazon music unlimitedに月額1000円、年間1万円加算されます。
(2)古い曲(特に1980年代以前)がSDばかり
これは今後改善するのかもしれませんが1980年代以前の曲のSD率が異常に高いです。
私の場合、昭和世代と言うこともあり(2)が致命的にネックとなっています。
これからどうしようか迷っている方はとりあえず90日(未加入の人)30日(既存会員)の試用期間で自分の聴く音楽がHD品質以上でキチンとサポートされているか確認すると良いと思います。