1.QCC3020チップって?
新たに両耳分離型ワイヤレスイヤホンを物色していたらワイヤレスイヤホンのチップセットにより性能が大きく変わる事を知りました。そこで以前購入したSURUIK F05のアマゾン紹介ページの記述を見ると以下の記載があります。
【Apt-X/AAC/SBC対応&接続安定性向上】 iPhoneで採用している高音質・低遅延の「AAC」やAndroid端末で採用されている「Apt-X」に対応したことで、新技術Qualcomm社製完全ワイヤレス専用チップセットQCC3020搭載されたため、接続が切れにくく、長時間の連続再生を実現することができます。完全ワイヤレスで、驚きのサウンドを楽しめます。
QCC3020って何だ?ということでQualcommのページを見ると
Audio Technology: Qualcomm TrueWireless™ Stereo technology, Qualcomm TrueWireless™ Stereo Plus technology, Qualcomm® Broadcast Audio technology, Qualcomm® aptX™ audio technology, Qualcomm® cVc™ audio technology
とあります。TrueWireless Stereo technology、 TrueWiress Stereo plus technologyについてはネット上にいろいろな解説がありますがSRUIK F05の紹介ページにある絵で説明すると以下になります。
TrueWireless Stereo technology(従来型接続)
左右のイヤホンがペアリングした後どちらかのイヤホンがスマホと接続します。この接続だと片方のイヤホンだけがスマホと接続するのでその接続で両耳分のデータのやりとりをするのでデータ量の制限が厳しくなります。またイヤホンースマホ間の接続に干渉があると両方のイヤホンが聞こえなくなるのは想像できると思います。
TrueWireless Stereo plus technology
こちらの接続の場合、上述した欠点がなくなることになります。Bluetoothという無線接続を使っている以上、電波干渉がゼロになることはあり得ませんが干渉が発生したときでも影響が低く抑えられると言えます。また両方の接続があるのでデータ転送も安定していると言えます。
TrueWirelless Stereo plusの方が優れているのは明白ですがどのスマホでも利用可能というわけではありません。Qualcommの特定のチップセットと対応ファームウェアを搭載して初めて利用可能になります。明確にスペックとして記載があるのは以下です。
(1)Snapdragon 8シリーズ
Snapdragon 845以降
(2)Snapdragon 7シリーズ
snapdragon 712
snapdragon 730以降
(3)Snapdragon 6シリーズ
snapdragon 665以降
Snapdragon 662とSnapdragon 720Gはスペック表にはTrueWireless Stereoとのみ記載があります。
チップセットの発表時期を考えると662と720GはTrueWireless Stereo Plusをサポートしていても良さそうなものですが、Qualcommの資料だけではなんとも断言できません。
先日購入したRedmi note 9SはSnapdragon 720Gを搭載しているのでTrueWireless Stereo plusをサポートしているとうれしいのですが、調べた結果は上記の通りです。
Redmi note 9SとSRUIK F05を接続するとaptXオーディオで接続されます。この状態を見る限り従来型の接続になっているようです。TrueWireless Stereo Plusで接続されるとaptX オーディオ TWS+と表示されるはずですがそうなっていません。
ただ、実際の使用感としてはSnapdragon 660を搭載しているRedmi note 7よりもはるかに接続性が安定しています。近所のワイヤレスイヤホンが激しく途切れるスポットに行ってもRedmi note 9Sでは行きは3~4回、帰りは0回の途切れで済みました。Redmi note 7では途切れまくりで使用を中止するような場所だっただけに驚きです。
チップセットの進化のおかげか、表示されないだけでTrueWireless Stereo Plusで接続していたのかもしれません。