第1回の投稿でethosでモナコイン(monacoin)がうまく掘れないと書きましたが、ようやく何とかなる方法がわかりました。大きく二つです。
- local.confの設定
- GPU個別の設定
1.local.confの設定
globalminer ccminer
maxgputemp 80
stratumproxy enabled
proxywallet pooluser1
proxypool1 vippool.net:8888
flags -a lyra2v2
globalfan 60
Moneroと異なるところは以下の3行
proxywallet pooluser1
proxypool1 vippool.net:8888
flags -a lyra2v2
proxywalletはマイニングプールのユーザーアカウント名(ログイン名)を設定します。
proxypool1はマイニングプールを指定します。(当然ながらポート番号等はマイニングプールにより異なります。)
flagsはアルゴリズムを指定します。
あと、モナコインのプール側でワーカーの設定が必要なのですが以下のように設定します。
ワーカー名:リグのホスト名(hostnameコマンドで得られる値)
ワーカーのパスワード:x(小文字のエックス)
例えばVippollでは以下のようなイメージです。(ワーカー設定の2列目がethos用)
本当はGPUの設定はMonero同様にしても動作して欲しいところですが、私の環境だけなのかファン制御がうまくいかず爆音が鳴ったり、電力もグラボの上限一杯使用したりでLinux用のGeforce制御コマンドが必要になります。
2.GPU個別の設定
今回はファン制御と電力制御のみ記載します。オーバークロックについては別途更新します。
(1)ファン制御
ファン制御は以下の用にnvidia-settingsコマンドで行います。
# nvidia-settings -a [gpu:0]/GPUFanControlState=1
# nvidia-settings -a [fan:0]/GPUTargetFanSpeed=60
gpu:、fan:の後ろの数字はnvidia-smiでリストされるGPUの通し番号(ID)です。
GPUTargetFanSpeedの60は60%で稼働させるという意味です。
<nvidia-smiの出力例>
この例ではGTX1070が0と1、GTX970が5になっています。
(2)電力制御(Power Limit)
電力制御は以下のようにnvidia-smiコマンドで行います。root権限が必要なのでsudoを付けます。
# sudo nvidia-smi -i 1 -pl 90
-iには先ほどの通し番号、-plにはワット数を指定します。GPUによっては下限値があります。下限値より低い値を指定するとこんな感じで怒られます。
Provided power limit 80.00 W is not a valid power limit which should be between 100.00 W and 196.15 W for GPU 00000000:0F:00.0
電力制御を設定するとハッシュレートも下がりますがハッシュレートと消費電力の最もバランスの良い値を探していくことになります。
以上、モナコイン採掘時に必要となる設定を紹介しました。