MiniTool Partition Wizardを使ってみた

メインPCのハードディスクをより大容量のものに交換したのでパーティション操作が可能なソフトウェアを探していたところ、Minitool社のPartition Wizardというアプリを見つけたので紹介します。Partition Wizardを一言で言うとディスク関連の統合ユーティリティです。ディスクとパーティションに関するいろいろな操作がこのソフトで実行することができます。ダウンロードは下記URLから。

https://www.partitionwizard.jp/free-partition-manager.html

1.Partition Wizardエディションと無料版の機能

Partition wizardには以下のエディションがあり、それぞれ機能、価格が異なります。

無料版

プロ版 (無料版の機能+ダイナミックディスクの管理)

プロ・アルティメット版 (プロ版の機能+データ復元)

サーバー版 (プロ・アルティメット版と同等機能でWindows Server対応)

エンタープライズ版 (サーバー版のマルチライセンスバージョン)

テクニシャン版 (サーバー版のより多くのマルチライセンスバージョン)

機能的な相違は無料版とプロ版の間ではダイナミックディスクの管理ができるか否か、プロ版とプロアルティメット版の間ではデータ復元ができるか否かとなっています。サーバー版ではプロアルティメット版と同じ機能でWindows serverの各バージョンがサポートされています。エンタープライズ、テクニシャンはサーバー版のライセンス数が増えたバージョンです。

各エディションの機能相違点については下記URLをご覧ください。

https://www.partitionwizard.jp/comparison.html

個人ユーザーではよほど特殊なことをしない限りプロ版もあれば十分だと思います。

2.インストール、起動

インストーラを起動すると普通にインストールが始まります。

この手のフリーソフトウェアによくある他のアプリの抱き合わせインストールが無いのは好感が持てます。

インストールが完了すると他のエディションを紹介するウェブページとともにアプリが起動します。下の画像はアプリ起動直後でこれはランチャーです。一度どれかをクリックするとごく普通のユーティリティ風画面になります。

3.実際に使ってみる(1)

ツールバーの機能のうち無料版でサポートしている「ディスクベンチマーク」、「ディスク使用状況分析」を使ってみます。

(1)ディスクのベンチマーク

まずはお気楽なベンチマークからやってみます。各種条件を入力して開始を実行、完了するとグラフ形式で結果が表示されます。

ベンチマークについては正直、Crystal Diskmarkの方が簡単で分かり易いと思います。積極的にこのアプリを使う理由は見当たりません。

(2)ディスク使用状況分析

これはなかなか便利です。どのフォルダにどれだけデータがあるか一目瞭然です。この手のツールは個人的にはあまり見たことが無かったので非常に有効に感じます。

4.実際に使ってみる(2)

このアプリをインストールする主目的であるパーティション操作をやってみます。

(1)パーティション削除

対象のパーティションを選択して右クリックメニューで削除を選ぶか、アプリのアクションメニューパーティションの削除を選びます。

(2)パーティションの作成

パーティションの作成は対象ディスクを選択してアクションメニューから「パーティションの作成」を選択すると「パーティション新規作成」というダイアログボックスが表示されます。

なかなか優れているのはファイルシステムの自由度です。Windowsのディスク管理では選択できないファイルシステムでパーティションを作成することができます。また、フォーマットしないと言う選択肢もあります。

FAT
FAT32
exFAT
NTFS
EXT2
EXT3
EXT4
linux SWAP

FAT32、exFATはUSBメモリやSDカードをフォーマットするときに重宝します。

(3)パーティションの結合

NTFSのパーティションの場合、2つのパーティションを結合することができます。ウィザード形式で結合する2つのパーティションを選択します。画面でも表示されますが、先に選択したパーティションのファイルはそのまま残り、後から選択したパーティションのファイルは「結合されたパーティションの内容」という名前のフォルダに格納されます。ドライブレターは先に選択したパーティションのものを引き継ぎます。

なお、念のために付け加えます。このアプリでは結合先のファイルを保存する仕様にはなっていますが一般論としてパーティションの操作を行うときは対象のパーティションのデータはバックアップをとっておくことを勧めます。万一の不具合や停電でデータが失われることを防ぐためです。

(4)パーティションの分割

既存のパーティションを2つに分割することもできます。ダイアログボックス内のスライダーを左右に動かすか、数字で入力することで既存、分割したパーティションそれぞれの大きさを決めることができます。なお、この時新しいパーティションのドライブレターは自動で割り当てられ、ユーザーが決めることができません。気に入らない場合は後で変更する必要があります。

(5)操作をやり直すことができる

一連のパーティション操作はすぐには反映されず、画面内の適用ボタンを押すことで反映されます。それまでは、取り消しや破棄でいつでも操作を取り消すことができます。このあたりは、fdisk、parted等Linuxのパーティションユーティリティと同じ考え方だと言えます。

(適用を押すまで保留中の操作は反映されない。)

5.まとめ

以上、パーティション操作を中心に見てきましたが、各操作は直感的で分かり易いと思います。各操作ダイアログボックスからリンクされたチュートリアルも分かり易くできています。画面のデザインは地味ですが操作性は良く、パーティションやファイルシステムの操作に関するユーティリティとしてオススメできるものとなっています。

(ダウンロードは以下)

https://www.partitionwizard.jp/free-partition-manager.html

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする