私は数年前からゼンハイザーのIE80というイヤホンを愛用しています。これは元々ヤフオクで新品を15000円ちょっとで入手した物です。この方面に詳しい人ならわかりますが普通こんな価格では購入できません。限りなく偽造(模造?)品の疑いがありますが3年保っていることとリケーブルが普通にできているので勝手に本物と思っています。
このたびDAPをバランス出力が可能な機種にしたので以下のものを追加購入しました。
1.イヤーピース
2.バランス対応ケーブル
3.2.5 mm ー 3.5 mm変換ケーブル
今回はそれらの購入にまつわる話です。
(1)イヤーピースの選択
イヤーピースはちまたで高評価のコンプライの物を購入します。といってもIE80に合う物があるかどうかわからないのでコンプライのホームページで調べます。
https://www.comply.jp/
ページの中程に対応表のPDFファイルがあるのでそれで手持ちのイヤホンに対応する音筒コアサイズを探します。
IE80だと600 コアサイズになります。
次にイヤーピースの形状を決めます。以下の5種類が存在します。
・スタンダード(T-type)
・アジアンフィット(Ts-type)
・高遮音性(P-type)
・ワイヤレス(Tw-type)
・スポーツユーザー向け(SPORT PRO)
ただ、ワイヤレスやスポーツユーザー向けは特殊で普通は対応しません。また、IE80のコアサイズはかなり大きい方でスタンダードタイプしか対応しません。結局IE80用のイヤーピースは以下のモデルで探すことになります。
T-type 600コアサイズ
次に耳の穴の大きさに合わせてサイズをS、M、Lで決めます。耳垢ガードの有無、色もお好みで決めます。
(2)使用感
低反発イヤーピースなので指で少し潰して耳穴の奥に入れるように装着します。
音質ですが、遮音性が高くなりそれに伴って低域の表現が豊かになりました。さらに細かい音の解像感も向上しました。
また、イヤーピースの表面が滑りにくくなるように加工されているので使用中にポロッと耳穴から外れることもありません。
以前使用していた低反発イヤーピースは表面がつるっとしていてよく外れました。また、冬季は低音のため固くなり潰すのに苦労しました。コンプライではそのようなことはありません。
1ペア\1,000以上で決して安くはありませんが、それなりの価値を提供すると思います。
先日購入したXDP-300Rはバランス出力対応なのでIE80リケーブル用のバランス対応ケーブルを購入しました。
初めてのバランス対応ケーブルなのでコスパ重視です。
購入したのはNOBUNAGA LabsのTR-IE2 BALANCEです。
(使用感)
ケーブルは純正よりも柔らかいソフトケーブルといった感じです。しなやかでケーブルに押されてイヤホンがずれると言ったことはありません。
また、純正ケーブルや私が直近まで使用していたケーブルはイヤホン周辺は針金が入っていて耳の形に合わせて折り曲げるという使い方だったのですがこれは形が崩れるたびに修正しなければならず、結構面倒でした。
このケーブルはそうした形状記憶のための機構がないので本当に柔らかいケーブルを耳に引っかけるだけです。好みは分かれるかもしれませんが私は結構気に入っています。
肝心の音質ですが、アラフィフの耳と言うことであくまで参考程度に思ってください。
全体的に音が鳴っている場の空気感がこれまでのケーブルより向上しています。さらに、音楽を構成する音が一つ一つしっかり鳴っているように聞こえます。ゴチャッとまとまった音ではなく、一つ一つの音が合計されて音楽になっているという実際にライブで音楽を聴いているような感覚に近づいています。
ボーカルのある音楽では3.5mmアンバランス出力だとボーカルが主役とばかりに前面に出るのですが2.5mmバランス出力だとボーカルも音楽の構成要素の一つと言った感じで聞こえます。
これは音源が圧縮音源かどうか、ハイレゾかどうかに関係なく感じられます。これは結構な驚きです。
バランス対応ケーブルは2.5mmなので普通のイヤホンジャックにはそのまま使用できません。そのため変換ケーブルも購入しました。これもコスパ重視です。ただ、コスパ重視とはいえあまりにも安物で音質がダメダメというのも頂けません。よって、DAPメーカーのFiiOの物にしました。
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セール期間中に購入したこともあり、イヤーピースとバランス出力対応ケーブルを5,000円以下で購入できました。これではっきりとわかるレベルで音質が向上したので大満足です。