ガジェットとマイニングと

Antminer Z9 miniがやってきた

5月に勢いで購入したAntminer Z9 miniが到着しました。

Antminer Z9 miniは(おそらく)初めてEquihashに対応したASICで有名どころではZcash、Bitcoin Goldが掘れます。

1.到着まで

発送は6月22日、配送業者はUPSでした。購入時に6月下旬以降発送とあったので予定通りの出荷です。で、以下のような経路で我が家に配達されました。中国との地理的な近さを感じますね。

到着時に関税として10500円支払いました。この金額は事前にわからない(わかる方法があれば教えてほしい)ので注意が必要です。

2.開封の儀

こんな箱で来ました。

Baikal Minerと比べてしっかりした感じです。箱を開けると

箱を開けるとA3サイズのユーザーガイド(中文、英文のみ)と品質保証カードと本体が入っていました。

ちゃんと静電防止袋に入っているところがBaikal Minerと違います。

3.本体

本体正面

本体背面

PCIe 6pinのコネクタが4個あります。コントロール基板と、hashボードx3それぞれに電源を供給するという作りのようです。あとはEthernetポートとおそらくファームウェア更新用のMicroSDカードスロットがあります。

電源を投入するとファンがけたたましい轟音を発しびびらされます。安定して稼働を始めるとnormalと書かれたLEDが約一秒間隔で点滅します。コントロール基板のLEDも同様です。

この音の大きさはAntminerユーザーは皆述べていますがやはり強烈ですね。デフォルトは50%ぐらいで回っているようですが、電源投入直後と設定変更によってASICが再起動した時は全力で回転するようで、マジでうるさいです。デフォルトではおよそ3200~3500rpmで回っていますがこれはパーセント表記ではおよそ50%前後のようです。私はうっかりこれが100%と勘違いして80%に設定し直して死にそうになりました。今は40%に設定していますがこれでもBaikan Giant Nの音をかき消すぐらいであり、比較になりません。

4.設定

設定のためにはIPアドレスが必要ですが、例によってルーターのDHCP設定のクライアントリストで探します。

antMinerと表示されているのがAntminer Z9 miniです。

webブラウザにIPアドレスを入力してアクセスするとユーザーIDとパスワードを求められますが、デフォルトはどちらもrootです。

(1)Systemタブ

ログインして最初に表示されるのはこの画面。
ASICの基本情報が表示されます。どちらかというとコントロール基盤の状態ですね。

(2)Miner Configuration

マイニング設定はここで行います。

プールよって入力する項目は変わるかもしれませんがflypoolの場合は以下になります。

URL:マイニングプールのアドレス

Worker:zcashウォレットのアドレス

Password:空白のまま

あと、ここにはファンの回転数を制御するCustomize the fan speed percentageがあり、初期値は空白になっています。空白になっているのですがデフォルトはおよそ50%ぐらいです。
100%にするととんでもない爆音になるので必ず50%以下で設定するようにしましょう。

設定値を入力し終わったら、Save&Applyのボタンを押すとASICが再起動します。

再起動すると数十秒爆音をとどろかせるので夜間の再設定は近所迷惑にならないよう細心の注意を払いましょう。

(9月3日追記)
ASICを複数稼働させるとActive workersが合算されてしまうのでFlypoolのページからASICの不調がわかりません。これを防ぐためにはworker IDを個別に設定してやる必要があります。
Miner Configurationのworkerのアドレスの後ろに.(ドット)をつけて任意の名前をつけてやれば良いです。

例:t1ZjmQUApUMrjjwmqGp2ozd7JtiaqYEAmaa.2nd

.の前がzcashのアドレス。後ろがworker IDです。

Flypoolのdashboardには以下のように表示されます。

(3)Miner Status

文字通りMinerの状態を表します。

(4)Network

ネットワークの設定を行います。特に変更する必要はないでしょう。

5.採掘状況

気になる採掘状況ですが、flypoolのダッシュボードはこんな感じです。
看板に偽りなし。ちゃんと10.4KH/s出ています。