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メインPCのCPUをRyzen 9 5900Xに更新しました

ご無沙汰しております。

最近メインPCのCPUをRyzen 9 5900Xに更新したのでその報告です。

1.なぜ更新したのか?

更新した理由は以下です。

(1)飽きた

前回の更新が2017年なので5年ほどたちました。さすがに飽きが来ました

(2)Windows11にアップグレードできない

Ryzen 7 1700はWindows11サポート対象外でマイクロソフトのチェックツールではじかれてしまいます。

(3)安くなっていた

Ryzenの代替わりの直前で価格が下落していたので税込み50,905円で購入できました

CPUを5年間更新しなかったことはなかったので、更新欲求は相当高まってました。
それだけRyzen 7 1700に満足していたという言い方もできますが...

2.iCUE H100i RGB PRO XTを購入...しかし

TDP105Wだとやっぱ水冷かなと安易な気持ちでコルセアのiCUE H100i RGB PRO XTを購入しました。で、いざ現行のPCケースのサイドパネルを開けてみたら天板付近に全くスペースがありません。完全にチョンボってしまいました。

せっかく買ったiCUE H00iを手放すのもなんか悔しいので新たにケースを購入することにしました。ケースの購入条件は以下になります。

(1)5インチベイが使える

(2)3.5インチドライブが2台以上、2.5インチドライブが4台以上搭載できる。

(3)15000円以下

最近のPCケースは(1)を満たしているものが少なく、価格comで調べても一気に数が少なくなります。結局、一度使ってみたかったFractal Design社製のPop silentを購入することにしました。

3.パーツの引っ越し

久しぶり(2年ぶり)にケース交換するのでパーツの破損の可能性を考慮して、まずは現行パーツをそのまま引っ越してきちんと動作するか確認することにしました。

マザーボード、CPU、DIMM、M.2 SSDはそのままの状態で載せ替え、パワーサプライを接続していざスイッチオン。全く起動しません。マザーボード上のステータスLEDを見ると「boot」LEDが点灯しています。これはマザーボードがbootデバイスを認識できないときに点灯します。Windows10がインストールされているM.2 SSDはいじってないので首をひねりながら、他のストレージデバイス(3.5インチHDD、2.5インチSSD)を接続して起動を試みたところ(この間4~5時間)なぜか起動しました。

BIOSを確認すると起動に必要なWindows boot managerがwindows10をインストールしたM.2 SSDではなく、ESXi7.0をインストールしている2.5インチSSDドライブに存在しています。起動できなかったのはM.2 SSDだけで起動を試みていたからでした。

旧パーツで一週間運用して、パーツ引っ越しによるダメージが無いことを確認してから、いよいよRyzen 9 5900Xへの換装、iCUE H100i RGB PRO XTの搭載を試みます。こちらは特にトラブることもなく作業が終了しました。最初の数回は起動しなかったり、起動にやたらと時間がかかったりしましたが、これらはCMOSクリアを実行、BIOSでFAST Bootをenableにすることで問題が解決しました。

4.その後の使用感(Ryzen 9 5900X)

Ryzen 9 5900Xに換装した後すぐにWindows11が降ってきてそのままアップグレードしました。そうするとFAST Bootをenableにした効果も大きいとは思いますが、電源ボタンを押して数秒で起動時の音ともにモニターにログイン画面が表示されます。ベンチマークはおなじみCINEBENCHとFF15ベンチを実行しました。

(1)CINEBENCH(Multi Core)

Ryzen 7 1700  = 7643
Ryzen 9 5900X= 18627(CPUクーラー標準のグリス)
Ryzen 9 5900X = 19635(グリスを手持ちの銀ベースに変えた後)

コルセアのiCUEアプリで見ると標準グリスではCPU温度が85~6℃になっていたので手持ちのCPUグリスに塗り替えたところ、80~81℃になりスコアも若干上がりました。
TDP105WだとCPUグリスの効果もバカになりませんね。

(2)FF15ベンチ(高品質 1920 x 1080 フルスクリーン)

Ryzen 7 1700 = 7739(快適)
Ryzen 9 5900X = 8242(快適)

グラボ(GTX 1080)を変えたわけではないので大した変化はありません。

(3)TMPGEnc Video Mastering Works6(1440 x 1080, CBR、 x264)

Ryzen 7 1700 = 60 frame/s程度
Ryzen 9 5900X = 120~140 frame/s程度

体感で倍以上の速さになりました。また、フィルターをかけるときはRyzen 7 1700ではGPUも使用していたのですが、Ryzen 9 5900Xに換装後は一切GPUを使わなくなりました。

5.その後の使用感(iCUE H100i RGB PRO XT)
ラジエーターを冷やすファンが結構うるさいです。磁気浮上式(リニアモーターカーと一緒?)ということでハイテク感が漂いますが羽の形状が良くないのでしょうか?
1300~1400rpmを境目に耳障りになってきます。iCUEアプリの設定では「静か」、「安定」、「最速」というものがありますが実質「静か」しか使えません。

「静か」:全開時は1600rpm程度 ギリギリ我慢できる

「安定」:全開時は2400~2500rpm 耐えがたいうるささ

「最速」:常に2400~2500rpm 耐えがたいうるささ

オーバークロックや電圧をいじってパフォーマンス優先にする場合はファン交換も検討しないとつらそうです。

ファン設定はカスタム設定を作ることもできるので低負荷用に500rpmぐらいの設定を作っても良いかもしれません。

6.今後の課題

現時点で換装から2週間経過しましたが動作は安定しています。今後の課題としては以下の2つが残っています。これらについての記事も近いうちに掲載します。(マジで)

(1)VRM MOSの熱

CPUの電源回路であるVRMがCPUを全開で回すととんでもない温度(113℃)になります。さすがに危険を感じるので何か手を打とうと考えています。

(2)Windows boot manager

実はこのタイミングでM.2 SSDを現行の500GBから1TBのものに載せ替えようとしたのですが、上述のboot managerが他ドライブに存在するせいでパーティションコピーツールが使用できません。かといってWindowsの再インストールは面倒過ぎるので何か方法を探してboot managerを移動させようと思っています。