ガジェットとマイニングと

UMIDIGI Power 3 スマートフォン(11月28日追記)

先日楽天モバイル UN-LIMITを契約しましたが手持ちのスマホはauエリアに対応していないため事実上使えませんでした。UMIDIGIのスマホは多くの機種がグローバル展開を考慮した多バンド対応なのでその中でもコスパが良さそうなPower 3をチョイスしました。

1年間無料につられて衝動的に契約したRakuten UN-LIMITですがSIMカードが送られてきたタイミングでauのローミングデータが月間...
1.スペック

カタログスペックとしては以下となります。

(1)ハードウェア

Socとしてはミッドレンジスマホになります。以前所有していたZ2と同じものです。このレンジはウェブブラウジングで不満を感じることはほとんどありません。

(2)ネットワーク

本機に限りませんが、UMIDIGIスマホのウリは対応バンドの幅広さです。今回本機を購入した動機は楽天モバイル(のauネットワークの)B18対応しているからでした。

(3)カメラ

ハードウェアスペックとしてはなかなか素晴らしいものがありますが、カメラの写りはソフトウェアの占める割合が大きいので実際に使ってみるまではなんとも言えません。

(4)バッテリー

同じクラスのディスプレイを持つ他のスマホの1.5倍の容量を誇ります。名前の由来もこの大容量バッテリーから来ています。

ハードウェア CPU: MediaTek, Helio P60
External Memory: TF card up to 256GB ( not included )
GPU: ARM Mali G72 MP3
RAM: 4GB RAM
ROM: 64GB
ネットワーク 4G: FDD-LTE: B1 /2 /3 /4 /5 /6 /7 /8 /12 /13 /17 /18 /19 /20 /25 /26 /28A /28B /66 /71
TDD-LTE: B34 /38 /39 /40 /41
3G: WCDMA: B1 /2 /4 /5 /6 /8
TD-SCDMA: B34 /39
CDMA EVDO: BC0 /BC1
2G: GSM: B2 /B3 /B5 /B8
CDMA1X: BC0 /BC1Bluetooth 4.2, Bluetooth HID
IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Supports 5G Wi-Fi Signal / Wi-Fi Direct / Supports Wi-Fi Display
ディスプレイ 6.53″ FHD+ FullView Display
19.5 : 9 aspect ratio
FHD+ display (2340 x 1080)
Reading mode
Color temperature adjustment
カメラ 48MP AI Quad Camera
48MP primary camera, 1/2″ image sensor, 1.6μm 4-in-1 super pixel, F/1.79 aperture, 6-element lens
13MP ultra wide angle camera, FOV 120°
5MP depth camera
5MP macro camera, 2cm macro distanceRear camera features
48MP HD, Ultra wide-angle mode, Steady handheld night photography, AI scenes detection, Macro mode, Portrait mode, Panorama mode, HDR, AI Beautify, Ultra wide-angle edge distortion correction, Dual LED flash, Face recognition, Real-time filters16MP AI Front Camera
S5K3P3, F/2.0 aperture, 5-element lens
AI Beautify
Selfie countdown
Face recognitionVideo recordings
1080p, 720p video, 30fps
バッテリー 容量 (mAh): 6150mAh
Dimensions and Weight Height:162.1mm
Width:77.2mm
Thickness: 10.3mm
Weight:218g
2.外観
(1)箱
(2)箱を開けたところ
(3)同梱品一覧
(4)本体
(5)背面

(6)左側面

(7)下側面

(8)右側面
(9)カメラ部分
3.楽天モバイル UN-LIMITで使用するための設定

本機は楽天モバイルUN-LIMITのパートナーであるauのB18に対応しています。しかしながら単純に楽天モバイルサイトにあるAPNを設定しただけではauの電波でデータ通信できません。

そこで色々調べたところ下記サイトにたどり着きました。このサイトの手順通りに設定すると見事データ通信が出来るようになりました。

https://note.com/from_f/n/n3e7be988e5e6

順番に記述すると以下のように設定していきます。

(1)SIMを装着する
(2)電波の受信状況を確認する
(3)楽天モバイル UN-LIMITのAPN設定を作成する
(4)imsのAPN設定を作成する
(5)EngineerModeで通信設定をする

(1)SIMを装着する

SIMトレイを取り出しSIMを装着する

(2)電波の受信状況を確認する

いったん機内モードにしてから解除するとしばらくの間、電波を受信していることがアイコンでわかります。ここで受信が確認できないと恐らくエリア外と思われるのでAPN設定をしてもその有効性が確認できません。

(3)楽天モバイル UN-LIMITのAPN設定を作成する

以下を設定して保存する

APN名 楽天(rakuten.jp)
APN rakuten.jp
MCC 440
MNC 11
APNタイプ default,supl,dun
APNプロトコル IPv4/IPv6
APNローミングプロトコル IPv4/IPv6
PDPタイプ IPv4/IPv6

(4)imsのAPN設定を作成する

これはVOLTE対応のSIMを使用するために必要な設定ですが、機種によって必要なもの不要なものが存在するようです。Power 3ではこの設定が必要でした。

APN名 ims
APN ims
MCC 440
MNC 11
APNタイプ ia,ims
APNプロトコル IPv6
APNローミングプロトコル IPv6

(5)EngineerModeで通信設定をする

標準の通話アプリを起動し以下を入力します。

*#*#3646633#*#*

EngineerMode画面になるので順に以下のように設定します。

「Network Selecting」からSIM1を選択して「LTE only」を選択します。

「IMS」からsim1:Primary Cardを選択してVOLTE Settingで「CMW500 setting」を選択しSETボタンを押下します。

戻るボタンを2度押してEngineerModeメインメニューに戻ります。

「Misc Feature Config」からhVolte→bSRLTE→hVolteと設定します。
(hVolte設定を再認識させる必要があると思われる)

これらを実施した後で本体の電源をオフ/オンすると通話、データ通信ともに出来るようになります。

(11月28日追記)電源を切ってはいけません。電源を切るとVoLTE設定がクリアされてしまいます。VoLTEができなくなるので、通話/SMSとも不可となります。

アップデートやトラブルでスマホを再起動した場合は上記(5)の後半、

「Misc Feature Config」からhVolte→bSRLTE→hVolteと設定します。
(hVolte設定を再認識させる必要があると思われる)

を再度実施してください。

4.使用感

(1)ハードウェア

安っぽさはありませんが背面はプラスチックで滑り止め加工がしてあります。SIMスロットはnano SIMが2枚とさらにMicro SDカードを搭載することができます。ただ、SIMスロットを取り出すのが結構大変で付属の針ではうまく取り出せませんでした。これは私が入手した商品個体の問題かもしれませんが。

ディスプレイはインカメラがピンホール型なので画面が画面比率が非常に高く感じられます。ディスプレイそのものの品質は私としては不満はありません。輝度、コントラスト共に十分です

(2)パフォーマンス

UMIDIGI Z2 PROと同じSOCでメモリが少なくなっていますがパフォーマンス的にはまったく遜色ありません。Redmi note7と比べても遅いと感じることはありません。ゲームに関しては私はしないのでなんとも言えません。

Antutuベンチマークの結果は以下です。Redmi Note 7が176416だったのでほぼ同等と言って良いでしょう。

(3)カメラ

バックカメラは13MPの超広角、5MPのマクロ、5MPの深度カメラ、48MPの広角という構成で、AI制御可能です。

フロントカメラ(自撮り用)は16MPでAI制御可能です。

(1)風景(クリックするとオリジナルファイルが開きます)

(2)食事(クリックするとオリジナルファイルが開きます)

良い感じに撮れるかどうかは撮影機会が少ないのでまだ判断できませんが、ぱっと見全然ダメという感じではありません。

(4)バッテリー

容量が大きいので丸2日ぐらいは使える印象です。充電時間は付属の充電器を使った場合、30%回復するのに1時間程度かかります。USBワットチェッカーでみると9V 1.3A(11~12W前後)で推移していました。

また、このスマホは自分のバッテリーから他のスマホに充電することができます。試しにメイン機のRedmi Note7を接続すると充電が開始されました。

(5)GPSの使用感(カーナビとして使えるか?)

自宅から14分程度のマックまでGoogle Mapをカーナビとして使用しましたが、問題なく使用できました。短いトンネルも正しく認識していたので測位はかなり正確だと思われます。(数年前の激安中華スマホはGPSの信頼性が怪しかった)

(6)大きさ重さについて

大きさについてはメイン機のRedmi Note 7が既に大きい部類のスマホなのであまり気になりません。重量に関してはやはり結構ずっしりときます。ケースをつけるにしても手帳型を使用する気にはなりません。

5.まとめ
現時点では特に致命的な問題は見つかっていません。購入価格(Banggoodで送料込18000円)を考慮すると恐るべきコストパフォーマンスと言えます。楽天モバイル UN-LIMIT用のスマホを探している人には有力な一台だと思います。
この商品が合う人
・楽天モバイルUN-LIMIT用のスマホを安く購入したい人
・中華スマホに先入観がない人
・APN設定等を自分でできる人
・カメラの写りに特別こだわりがない人
この商品が合わない人
・大手メーカーの安心感が欲しい人
・中華スマホ嫌い
・細かい設定が嫌い

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