私は実は国内でサービスを開始して以来のKoboユーザーで以下のKoboを買い続けてきました。(購入順)
Kobo Touch
国内版の初代端末
Kobo Glo
バックライト(フロントライト)初搭載
Kobo Aura H2O
6.8インチディスプレイ、防水対応
Kobo Aura
静電容量タッチパネル、段差なしディスプレイ
なぜKindleではなくKobo?と思われる方も多いと思われますが、Koboはサービス開始当初、海外のクーポンサイトで40~50%引きのクーポンコードが普通にゲットできたのです。楽天自身も数年前まで20%ポイントバックを常時開催していたので多読する人としてはKobo一択でした。
また、電子書籍リーダーとしてもKoboはMicroSDカードに対応し、自炊データを難なく利用できる点がメリットでした。
しかしながら、ここ数年のKoboはMicroSDカードを廃止し高機能高価格化路線に舵を切ったようで、自分としてはコスパ的にイマイチ魅力を感じられませんでした。
そんな中、Gearbestで発見したLikebook Mars T80Dは以下の特徴を持ち非常に魅力的でした。
1.7.8インチの大画面
2.MicroSDカード対応
3.Android搭載、Google Play対応
価格も215$と昨今のKoboやKindleの上位機種より安価なのが魅力でした。
(1)梱包
国際郵便の包みを開けると驚いたことに専用ケースがオマケでついていました。
こんな感じ
本体の箱は至って普通でいわゆる中華風(=大雑把)な感じはしません。
内箱
内箱の黄色い蓋を開けると本体のお出ましです。
(2)同梱物
同梱物は本体と充電用MicroUSBケーブルとユーザーマニュアル(英文、中文)です。
(3)本体
本体はKoboなんかもそうですがマットブラック仕上げです。インターフェース、ボタンは全て下側面にまとめられています。
左からMicroSDカードスロット、MicroUSBポート、リセット用ホール、3.5mm オーディオジャック、ロック、電源ボタン。
(4)Koboとの比較
左からAura、Aura H2O、本機
(5)ipad Air2との比較
セットアップは直感的にできます。デフォルトでは電子書籍リーダーとしてのみ機能するので、後からGoogleサービスを有効化してやる必要があります。これをやる前にGoogleアカウントを追加しようとしてもうまくいきません。
(1)起動中の画面
(2)言語設定
起動直後は英文、中文のみの対応で内心「やっちまったか?」と思ってしまいました。
とりあえず、Englishを選択。
(3)Wifi設定
(4)ファームウェア更新
新しいファームウェアを検知したらしく、すぐにこの画面が表示されました。Download nowをタップ。
更新が終わったらさらに新しいバージョンを検知したので同じようにダウンロードを選択。
(5)再び言語設定
二度のファームウェア更新を経たら言語選択が増えていました。迷わず日本語を選択したのですが「いらっしゃいませ」...。何かが違う(笑)。
(6)ホーム画面
ホーム画面は製造元が提供している電子書籍サービスに特化した物になっています。
初期設定しただけではただの中華電子書籍サービス端末にすぎません。KoboやKindleのサービスを利用するためにはGoogle Playストアを有効化する必要があります。
ホーム画面でAndroid Settingsを選択し、さらにAppsを選択
右上の歯車アイコンをタップ
Enable Google Frameworkをタップし、オンにする。
オンにすると有効化するために再起動を要求されるのでRestart nowをタップする。
再起動が完了するとホーム画面にGoogle Play Storeが出現します。
Google Playストアをタップするとアカウントログインが要求されるのでここでアカウント設定を行います。
アカウントログインが成功するとGoogle Playストアが表示されます。めでたし、めでたし。
基本情報 | OS: Android 6.0 CPU: RK3368 8 core Cores: 1.5GHz メモリー: 2GB ストレージ: 16GB MicroSDカード対応(128GBまで) |
---|---|
ネットワーク | Wifi:2.4G Bluetooth: 対応 Bluetooth バージョン: V4.0 |
ディスプレイ | タイプ: E-ink サイズ: 7.8 inch 解像度: 1404 x 1872(300ppi) |
バッテリー | 容量:3100 mAh(12日程度持つらしい) 充電時間:4~5時間 |
同梱物 | 本体: 1 充電ケーブル: 1 中文・英文マニュアル : 1 |
寸法、重量 | 寸法: 14.40 x 19.80 x 0.98 cm 重量: 0.2450 kg |
CPU-Zで見るとこんな感じです。
CPU:RK3066, 8 core, 1.42GHz
RAM:1996MB
Interlan storage:12.30GB
OS:Android 6.0.1
Battery:4048mV
5-1.設定等
もともと特定サービス向けブックリーダーとして設計されているので一般的なAndroidタブレットと比べてクセがあります。
(1)ランチャー
ランチャーはホーム、本棚、アプリのタブに分かれています。
(ホームタブ)
起動直後はこれが表示されます。
a. 格言を表示するウインドウ
b. オリジナル電子書籍サービスの統計情報を表示するウインドウ
c. 直近に起動したアプリ
d. 最近読んだ本、追加した本のリスト(オリジナル電子書籍サービス用)
これらの内、本棚タブと、a.b.dは使用する機会がありません。本のアイコンは削除できるので削除した方がすっきりします。
アプリタブ
元々インストールされていたアプリ、ユーザーがインストーしたandroidアプリともにこちらに表示されます。
(2)BY設置
中国語では設定のことを設置というのでしょうか?ブックリーダーとしての設定がここに集約されています。
設定として重要なのは以下です。
(読書設置)
e-inkのリフレッシュ頻度を設定します。
(ユーザー設置)
ランチャーの設定ができます。
(電源管理)
「タイムアウト時間」はロック画面になるまでの時間、「自動的にオフになります」は操作がなくなってから自動シャットダウンまでの時間を決定します。一般的な電子書籍的な運用がしたい場合は「なし」にすべきなのでしょうがAndroid搭載デバイスはそういう運用は良いのでしょうか?
(装置設置)
ロックを解除するためのパスワード必要の有無やパスワードそのものの設定ができます。
言語設定、入力設定もここで行います。なお、日本語入力のShimejiはこの端末には対応していないようで全く使えませんでした。Google日本語入力だと問題ありません。
(システムアップデート)
最新ファームウェア存在の有無の確認とバージョンアップを行います。
(タブレット情報)
(3)設定(一般的なAndroid設定)
ここではAndroidタブレットとしての設定ができます。BY設置と重複している項目も多いですが重要なのは「ストレージとUSB」になります。
(ストレージとUSB)
ストレージ情報の確認とSDカードフォーマットが行えます。
(4)通知バー
通知バーでしか行えない設定があります。
バックライトの明るさ
バックライトの色温度の調整(昼/夜切替ボタン)
音量
色温度を変更した後。写真ではわかりづらいですが、かなり雰囲気が変わります。
5-2.Koboアプリ、KindleアプリのMicroSDカード保存設定
(1)Koboアプリ
メニューから「アカウント設定」をタップします。「本の保存先を設定」でSDカードを選択すればデータがSDカードに移動します。
(2)Kindleアプリ
画面下部の「その他」から「設定」をタップします。「SDカードにダウンロード」をチェックすればデータがSDカードに移動します。
5-3.画質について
(1)テキスト画面
テキスト画面はKoboもKindleも変わりありません。Kindleは知りませんがKoboに関しては専用端末と同等の品質だと思います。(撮影が下手ですみません)
(2)コミック画面
コミックの画面についてはコンテンツにより差がみられました。結論から言うとKoboでは一部のコミックはKindleアプリの表示にも、Kobo専用端末の表示にも劣る場合があります。
以下は吉田秋生氏著、吉祥天女の一コマ。
(1)likebook koboアプリ
(2)likebook Kindleアプリ
(3)kobo aura H2O
明らかにKobo アプリの表示が汚く見えます。
ただし、見て明らかに品質が悪いと思えるのは今のところこれだけで、他のコミックではこのようなことはありませんでした。たまたまなのか、特定のフォーマットの画像がダメなのかは何とも言えません。
5-4.レスポンス
8コアCPUですがアプリの起動は少々待たされます。また、e-inkの特性上やむを得ないのですがWebブラウザのピンチイン/アウトやスクロールでは描画の遅さが目立ちます。表示品質自体は悪くありません。
Gearbestで購入する場合はこちら。(多くの場合amazonよりも安価に購入できます。)